股関節の痛みは、骨盤の動きが十分にあるかどうかが関連してきます。
骨盤がしっかり動くことで股関節の負担を軽減することができ、また股関節の動きを大きくすることができます。
↑↑上記写真のように、骨盤の動き+股関節の動き(ひねりetc..)を出していくことで、体幹の使い方も上達してきます。
また、無理に股関節を動かすことも無くなり、痛みの軽減・予防へとつながっていきます。
①スポーツヘルニア(鼠径部痛症候群)
脚を動かす時に、股関節周辺が痛むのが特徴です。
これは、股関節周辺の筋肉の慢性的な疲労や腹筋の過緊張が原因となるケースもあります。
股関節周辺の筋肉の緊張を除去すると共に、骨盤の動きもしっかりと出していくことが重要となります。
②股関節柔軟性不足による腰痛
股関節の柔軟性が不足していると、脚を様々な方向へ動かす際に腰部もつられて動いてしまいます。
- 競泳競技において、キックを打つ際に腰に負担がかかる
- 陸上競技において、走る際に腰に負担がかかる
- サッカー競技において、脚がスムーズに上がらず腰に負担がかかる
いずれにおいても、股関節が起因で腰痛を引き起こす原因となってしまいます。
腰痛を改善・予防する為にも、股関節周辺の筋肉の柔軟性、そして筋力UPを図っていくことをオススメします。
③先天性の股関節痛(臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼)
股関節は骨盤と大腿骨によって形成された関節であり、それぞれの骨自体に生まれつき、もしくは出生時に形状異常などを起こすことがあります。
そうすると、股関節の不安定(インスタビリティ)が生じ、その周辺に痛みが出ることがあります。
形状そのものを元に戻すことは保存療法や徒手療法ではなかなか難しいですが、痛みを緩和させていくためのアプローチをしていくことは可能です。
股関節にとって最もストレスの少ない体勢で、トレーニングをしていく必要があります。
【施術方法】
股関節は身体の深い部分にある為、なかなか体表から触れることができません。
その為、痛みを改善させていくことが難しいとされる部位ではありますが、根気よく行っていくことで改善・緩和は可能です。
- 体幹(腹筋や背筋)のアンバランスを評価し、緊張がどちらかにある場合は取り除く
- 股関節周辺の筋肉の緊張を取り除く
- 股関節のニュートラル(正しい位置)を把握する
- 肩甲骨、背骨、骨盤の連動性を習得し、さらに骨盤と股関節の連動性も習得する
- 下肢筋力をUPさせる
以上のような観点で身体を評価し、優先度の高い項目から適宜選択し、施術を行っていきます。