腰痛や背部痛は、体幹のアンバランスによって生じます。
体幹のアンバランスとは、腹筋および背筋のアンバランスと捉えることもできます。
身体の前面(腹筋側)と後面(背筋側)が同時に働くことで、身体のポジションを安定させることが可能となります。
↑↑上記写真のように、腹筋と背筋のバランスが『5:5』の関係性をつくれると、ある程度不安定な状態でも姿勢を保持することができます。
①腰痛関連(腰痛症/椎間板ヘルニア/腰椎分離症など)
主に背筋側ストレスが多いことで起こりやすい疾患です。
体勢(うつ伏せ、仰向け、起立時、座位)によって崩れ方は様々ですが、重力に対しての崩れなのか筋力不足による崩れなのかを見極め、様々な体勢でトレーニングを行っていく必要があります。
背筋ストレスを縮小させることで、腰痛は防ぐことができます。
②腹筋の過緊張
過度に腹筋だけを鍛えることで、腹筋の緊張が高くなり過ぎてしまいます。
そうすることで背筋の働きが弱まったり、下肢(下半身)の動きを悪くしてしまうこともあります。
この場合、腹筋の緊張を取り除いてから体幹のバランスを考慮したトレーニングを行っていく必要があります。
③肋間神経痛
特に背筋のストレスが原因で起こることが多いです。
症状がひどい場合には、
- 神経痛がある(肋骨周辺がピリピリする)
- 深呼吸がしづらい
- 肩など他の関節が動かしにくい
などの症状が出てきます。
呼吸を正常に行えることもパフォーマンスを最大限に発揮する上で重要です。
また、体幹を強くしていく前提として、骨盤のニュートラル(正しい位置)を把握することも不可欠です。
【施術方法】
体幹とは、お腹と背中というイメージがありますが、首も含めて体幹が構成されています。
まずは背骨の動きを診ていきます。
頸椎(首)、胸椎(胸)、腰椎(腰)、仙椎(お尻)、それぞれの場所の背骨の動きを診ていき、どの部分の動きが不足しているかを診ていきます。
- 背骨の動きを最大限に出していく
- 筋肉に緊張がある場合は取り除く
- 様々な体勢で、体幹のバランスを考慮した運動を学習する
- 体幹バランスが崩れないように、腕や脚のトレーニングを行っていく
症状に合わせた項目を適宜選択し、施術を行っていきます。