顎の痛みは、歯の状態のアンバランスによって生じます。特に、下顎(下の歯)の位置関係が重要なポイントとなります。
↑↑上記写真のように、上の歯と下の歯(上唇小帯と下唇小帯)の中心線が並ぶことが理想であり、そこにアンバランスが生じることで、首の筋肉および背骨の動きに悪影響を及ぼします。
また、上の歯と下の歯の奥行き(横から見た状態)の位置関係もしっかりと診ていく必要があります。
①顎関節痛
上の歯と下の歯がニュートラル(正常な位置)にあることで、顎関節がスムーズに働きます。
顎関節の働きが悪いとくいしばることができない他、腹筋や背筋の機能にも影響が出てきます。
安静時、開口時、閉口時にそれぞれ左右差がないかをチェックし、症状に合わせて顎周辺の筋肉を動かしていくことで、正常な顎関節へと誘導していきます。
②顎関節のアンバランスによる首の張り
顎関節に異常があると、特に首の筋肉に影響が出やすいです。
- 水泳の呼吸時にスムーズに首が回らない
- 泳いでいる時に首が立ち過ぎてしまう
- 野球の投球のフォロースルー後に、首がオーバーロールしてしまう(回りすぎてしまう)
- 自転車競技(競輪)やボートレース(競艇)において首が自由に動かせず、レース展開に影響が出る
そういったことが起きる原因となります。
③顎関節のアンバランスによる鎖骨の可動性欠如
『上記②』でも記載したように、顎関節の不調が首の張りを起こします。
そして、首の筋肉が鎖骨にも付着するため、鎖骨の動きも制限してしまう可能性があります。
鎖骨の動きが制限されることで、肩の動きにも制限がかかりやすくなるため、根本の原因となる顎関節の不調を取り除くことが重要となってきます。
【施術方法】
まずは、歯の状態を診ていきます。安静時、開口時、閉口時、それぞれのフェーズで顎関節がどのような動きをするのか、どのフェーズで崩れが起きるのかを診ていきます。
問題がある場合には、
- 顎周辺の筋肉の調整
- 顎の動きの運動学習
- 首の筋肉の緊張緩和
- 鎖骨の動きの習得
以上のような項目から適宜選択をし、
施術を行っていきます。