『背泳ぎは背中でかく!』
というイメージは払拭しなければいけません。
基本的には全身のあらゆる機能(筋肉)を利用して動作を行うことが理想であり、それがパフォーマンスの向上につながります。
背中だけでかくイメージでは、水に力が十分に伝わらないと共に、局所的に疲労が溜まりやすい結果になります。
人間は基本的に前向きの生活をしています。
そのことからも分かるように、前側の筋肉の方が使い方が上手く、発達もしています。
背中を使うことももちろん必要ですが、胸筋も同時に利用することが大事です。
そのためには、まず胸筋がしっかりと働く環境を整えないといけません。
そこで出てくる問題が、『肩甲骨のポジション』です。
胸筋が働きやすい状況になるには、
- 肩甲骨が外転している(離れている)
- 肩甲骨が内転している(寄っている)
どちらが良いのかを考えていく必要があります。
このことを理解しながら泳いでみると、かなりプル動作に違った感覚を覚えるはずです。
- こうしなければいけない!
- 世間の常識はこうだ!
- みんながこう言っている!
このような考えは危険な場合があります。
その方その方で身体の構造が若干異なるからです。
可動域や筋力などそれぞれ違いがある中で、皆が共通の動きが当てはまるとは限りません。
まずは自分自身の身体を知り、そしてどうしていくべきなのかを考える。
そうすることで、完成形の泳ぎを見つけていくことができるはずです。