4泳法の中でも、平泳ぎは他の種目に比べて脚が特殊な動きをするのが特徴です。
腰や下肢(骨盤、股関節、膝、足首)などの可動域がどのくらいあるかによってキックの精度が変わってきます。
その中でも股関節の動きがとても重要な部分になります。
股関節の動きとしては、
- 曲げる
- 伸ばす
- 内旋(内側にひねる)
- 外旋(外側にひねる)
などの動きがあります。
平泳ぎのキックにおいては、上記の『1と3』もしくは『2と4』が同時に動作として起こる必要があります。
引き付ける時は『1と3』が、蹴る時は『2と4』がセットで起こることになります。
その際に、上記1~4のどれか動きが不足していることで、キックのパフォーマンスは低下する原因となってしまいます。
ただ単にウエイトトレーニング(マシン)などにおいて、脚の筋肉を付ければ良いということではありません。
この場合筋肉の肥大はもちろん起こりますが、実際の泳ぎの中で使える動きを学習することは困難です。
他の泳ぎにおいてもそうですが、泳ぎの中のどの局面でどういった動きが必要で、その為にはどういった状況で普段トレーニングをするべきかを考えていくことが重要です。
部分的な動きではなく、しっかりと自分の身体が連携の取れた協調性のある動きをする中で筋力をつけていけるようにしていきましょう。