肩を動かす(上げる、回すetc..)上で、肩関節にどのくらいのストレスがかかっているかが、肩・腕の痛みを引き起こす原因となります。
過度にストレスがかかることで、
- 肩の痛み
- 腕のだるさ
- 神経痛(腕がしびれる)
などの症状を引き起こします。
↑↑上記写真のように、肩関節のニュートラル(正常な位置)を把握させ、そこを基準点として様々な方向へ動かしたり負荷を与えていきます。
そうすることで楽に力を発揮することができるようになります。
①インピンジメント症候群
肩関節の内旋(内側にひねる)や外旋(外側にひねる)動作が過度に加わり、かつ腕を上げてきた時に症状が増悪します。(※競泳でのキャッチの時)
競泳やボール競技においても理想の動きは存在しますが、理想の動き+肩関節の構造を考えていく必要があります。
他の関節との兼ね合いもありますが、基準点からどのくらい内旋や外旋を行うのかを微細にコントロールできる能力を身に付けていくことが求められます。
②上腕三頭筋の酷使による腕のだるさ
上記『①』でも記載したように、肩関節の内旋や外旋の具合が適切でないと、偏った部位にストレスが生じます。
よくアスリートから聞く症状としては、『腕の後ろ側が疲れる』という声です。
これは、胸筋が上手く使えていないことが考えられます。
肩関節のひねりの度合+肩甲骨の動きも併せて考えていくことが解決法となります。
③腱板損傷(断裂)
腱板とは肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉の総称で、肩関節を安定させる上で重要な役割を持っています。
腱板を酷使することで、損傷や断裂などが起こります。
腱板に不調があると、腕を上げていられなかったり、力が十分に入らないこともあるためしっかりと解決していく必要があります。
肩関節の負担を減らすための位置を覚え込ませ、そこを基準にトレーニングをするべきです。
痛みが出ているうちは、痛みの除去・緩和を目的としたアプローチをしていくことが最優先となります。
【施術方法】
肩関節がニュートラル(正常な位置)から、どの方向へ、どのくらい外れてしまっているかを評価・検査します。
肩関節は特に日常生活において頻繁に動かす部位でもあります。
トレーニング時ももちろんですが、日常生活においても肩の内旋や外旋具合を考慮していくことをオススメします。
- 肩関節の基準点を学習する
- 肩関節と肩甲骨を連携させる
- ひねりながら上げるなど、複雑な動きにも対応できるようにしていく
- 肩や腕自体の筋力をつける
鎖骨も含めて肩関節と捉えています。多くの関節を同時にコントロールできる能力を身に付けていけるよう、状態に応じた項目を適宜選択して施術を行っていきます。