足首の痛みは、ふくらはぎの筋肉の外側と内側のバランスおよび、足裏の重心などと密接な関連性があります。
特に足裏の重心は、立位時や歩行時に唯一固定されている場所になるので、足裏のバランスが崩れてしまうと身体の他の部分に多くの悪影響を与えます。
↑↑膝の靭帯の感度と同様に、足首に関しても周辺靭帯の状態を良くしていくことが必要です。
立っている時などに、どこに体重が乗っているのかを自分自身で把握できるようになることが体重を支え、また身体を安定させていくことにつながっていきます。
①足底腱膜炎(足底筋膜炎)
足裏にある組織(腱や筋肉)が炎症を起こし、その結果痛みを伴います。
アプローチとしては、主に足裏の重心バランスを整え、足裏のアーチをしっかり出していくことが重要です。
アーチの種類としては以下のものが代表的です。
- 縦の外側のアーチ
- 縦の内側のアーチ
- 横のアーチ
足裏のアーチが形成されることで、足裏の筋肉が正常に働くと共に、衝撃の吸収をやわらげることができます。
②アキレス腱炎
ふくらはぎの筋肉や腱が炎症を起こした状態を言います。
足関節の動かし過ぎ、または足裏に急激な衝撃が生じた時に足関節に負荷がかかります。
痛みがある場合はジャンプ動作は控え、徐々に運動強度を上げていく必要があります。
また、ふくらはぎに存在する腓腹筋という筋肉の外側・内側のバランスを整えていくことが、脚の動きを体幹へと伝えていく上で大事な要素となります。
③足関節痛
足首周辺に痛みがある場合を言います。
足首の使い過ぎが考えられますが、まずは足首がニュートラル(正常な位置)にあるかどうかを診ていきます。
足関節の両側のくるぶし下に存在するくぼみの深さを基準にバランスを整え、足関節にかかる負担を極力減らしていくことが大事になります。
【施術方法】
最優先項目としては、足関節のニュートラル(正常な位置)を知ることです。
ニュートラルを基準に、なるべく関節に負担がかからない場所で骨が動くことが重要です。
- 足関節のニュートラル(正常な位置)を把握する
- 足裏の重心の乗せ方を知る
- 足裏のアーチを出し、足裏の筋肉が最大限に働くようにする
- 足関節の動きが、そこよりも上の関節に連動していくようにする
- 痛みがある場合は、足裏やふくらはぎなどの筋肉の緊張を取り除く
以上のような項目から適宜選択し、施術を行っていきます。